ベルギー・オランダ・デンマークツアー(2001年8月24日〜9月1日)
トラベルデザイナーおそどまさこさん企画・同行のもと、2001年8月24日〜9月1日に行われた、ベルギー・オランダ・デンマーク9日間の旅にトラベルボランティアとして参加した、A1090のYさん(第一期登録者)と、B1018Fさん、そしてこの旅ではトラベルボランティアのサポートはありませんでしたが、帰国後登録され、JTVNを大変応援してくださるB1005Fさん、以上3名の方のお話です。3名の方、体験談をありがとうございました。またいつの日か、皆さんと旅で会える日を楽しみにしています。
トップバッターはA1090のYさん。彼女は前半は盲導犬使用者の方をサポートし、後半、車いすを使用するの高齢者の方をサポートしました。 |
(1)ベルギーツアートラベルボランティア体験記(A1090・Yさんより)
今回、トラベル・ボランティアとして初めておそどさんのツアーに参加させて頂きました。
初めて出会う、しかも年上の人ばかりの中での旅行ということで始めは正直緊張しました。盲導犬をつれた人、白杖をもった人、車椅子にのった人、一般に単独参加された人、トラベル・ボランティア幅広い年齢層の人たちが一緒に旅行をする企画、参加できて本当にうれしいです。
北欧は福祉面で充実しているということで、どんなところに工夫がされているのか目を向けて見ました。まず、国民全体が将来を考え50%の税金を働いて払っていることに驚きました。それにより、将来に不安を抱えることなくおおらかな人柄でいられるということがすごくうらやましいです。
街に目を向けると、博物館など公共の建物の入り口に車椅子でも安心して入れる設備が設けてあったり、鉄道のなかに広いスペースが設けてあったり、道路には車椅子が通りやすいよう二本の線がいれてありました。自転車道と歩道が同じ位の幅で別に区切ってあり、日本みたいに後ろを気にしながら歩かなくてよい事に感動しました。
ベルギーのブルージュでは、北欧の介助犬が集まり催しが行われる‘HACHIKO,に参加させてもらい日本と北欧の違いをここでも学ばせてもらいました。
ツアー中はどれも思いで深い出来事だったのですが、そのなかでも実際に肌に触れて体感したものはよく覚えています。
北海の水をみんなで触って「つめたーい。」と感想を言い合ったり、ワーテルロー古戦場でライオンの像のあるピラミッドのような形をしたところの頂上を目指してみんなで登ったり、風車の並ぶ町へ行き実際風車小屋に登ったりしたことです。そして、最後の夜チボリではみんなで絶叫マシーンにのりました。ただ人数が少なくそれが残念でした。
普段、私が同じ年頃の友達としか行かない場所にいろんな世代の人と訪れ一緒の乗り物にのって楽しめたことがすごく印象に残りました。目の不自由な方が、率先してのっておられる姿にびっくりしました。あまり絶叫物にのったことないわたしはびびってふるえていたのですが、その方に「大丈夫、大丈夫。」といってもらいすごく心の支えになりました。不思議と怖さもなくなり、楽しめました。
わたしは、目が見えないことは本人にとってすごく悲しいことだと思っていました。しかし話を聞いていくうちに、
今までの考えをくつがえされました。本当に挑戦的な人ばかりでその冒険心に感心するばかりでした。つい、制限するような言葉をかけてしまいがちだけど、それが一番かけてほしくない言葉だと言っておられました。
誰でも冒険したいという気持ちはあります。それは体が不自由な人でもそうではなくても関係ありませんよね。
わたしは、こんな考えをもっていたことと先入観で人を当てはめ腫れ物にさわる扱いをしていた自分が恥ずかしかったです。きっとこの旅に参加していなかったら気づいてなかったかもしれません。少なくともこの時期には気づいてなかったと思います。
ボランティアとして一人の人につくことは何度かありましたが体が不自由な人をサポートし、旅をするのは初めてでした。大事なときに目を離してしまったり、うまく誘導や情景説明ができなかったり相手に安心して旅ができてもらえたという自信はありません。でもその分、周りの人たちに支えてもらいました。自分の意思ではなく本人に直接きくべきだったという場面に直面したり、怠りを注意されることが度々ありそのたびにへこんでました。今おもうと、ひとつひとつが改めてものごとを見直すいいきっかけでした。
旅行の中で多くの人と話し、いろんな出会いができたことはすごくよかったです。年齢をききびっくりしたほどはつらつとした人が多く、私も元気に年をとりたいと思いました。最大の反省点は、うまく自分の時間が調整できなかったことです。最後は、疲れが隠せませんでした。相手は自分の鏡です。この言葉が重かったです。相手とギクシャクしてしまってはお互いに嫌な思いで終わってしまいます。もしわたしの気持ちが相手に伝わり不愉快な気持ちにさせてしまっていたら申し訳ないです。
このツアーに参加された皆さんのおかげで迷惑かけつつお世話になりながら無事に旅を終えることができました。偶然再会するかもしれないし、もう会うこともない人もいると思いますが人生は一期一会です。忘れません。
また機会があったら参加したいです。もちろんトラベル・ボランティアとして。 |
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| 2番目は、トラベルボランティア体験をしたB1018Fさんの体験談です。彼女は前半、視覚障害者の方をサポートし、後半弱視の女性を手引きし、その女性の旦那さんが(盲導犬使用者)が後ろを歩くという形のサポートを行いました。 |
(2)トラベルボランティア初体験(ベルギーツアー)(A1096・F・Eさんより)
2001年8月24日〜9月1日の9日間、視覚障害者と車椅子利用者の方々との海外ツアーにトラベルボランティアとして参加しました。私自身海外旅行は初めてで、見る物全て新鮮で感動的な旅でした。障害を持っているといっても中途失明の方なので、景色や建物の説明をすれば想像や雰囲気で楽しむことができるということでしたので、なるべく自分が感じたことや見える様を忠実に伝える努力をしました。
不思議なもので帰ってきて、詳しく説明したり話したりした場所はよく覚えているのですが、あまり話をしなかった所は点々としか思い出さずつながっていかないのです。
よく「大変でしょう」という人もいますが、私自身はとても楽しい旅でした。サポートするという目的で参加した訳だし、ボランティアの心得という企画者側の提示もありました。それはお互い旅を楽しむ為に自分のやり方をおしつけてはいけない。10人10色それぞれの思いを大事にどうやったらいいか、たずねることから始めるという基本姿勢があり、それでいてサポート側への自由時間をなるべく持つよう配慮された旅でした。本当によく考えられた旅だと思います。
日本に帰った時、ちょっとびっくりしたことがありました。今回は盲導犬も4頭参加したのです。私たちの旅行先であるベルギー、オランダ、デンマークではホテル、レストラン、電車、道路いたる所で健常者や障害を持つ方達、盲導犬がいようといまいと普通に接してくれました。この9日間でそれが当たり前のようになっていたので、何も感じなかったのですが、成田空港で私の担当した盲導犬と一緒のご夫妻が、東京行きのバスに乗る時、一番後ろの席に乗るよう指示されたからです。おとなしい訓練された犬なのになぜ?と聞き返すと「運転手さんが気が散るから」との答えでした。私はビックリして「え!なんで!」と言ってしまったのですが、今の日本では盲導犬に対する認識が薄いと思います。家庭犬と訳が違います。皆さんもう少し理解し温かい目で見て欲しいと思いました。
それと、これも実際あったことですが、盲導犬を連れていくと先々で水を飲ませるようすすめてくれたり、「ビスケットをやっていいか?」と聞くホテルマンの人がいたり、とても親切でした。が、一つだけ日本と違うところがあると家族の方が言っていたことは、みんないいかどうか聞いてくれる。日本は聞く間もなく「はい」と言って置いたり投げたりして物をくれる。それが困ると・・・・。
皆さん、これも自分たちの反省として心に止めておいてください。人間も犬も同じ扱いのヨーロッパの方達に感謝です。 |
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| ベルギーツアー体験談、3番目にはB1005・Fさんです。弱視であるFさんはこのツアーに単独参加しました。実はこの文章はおそどさん宛に書かれた手紙でありましたが、体験談として、ぜひ皆さんに読んでいただきたいと思い、本人に了承をとった上でHPに載せました。それではどうぞ。 |
(3)ベルギーツアー体験談(B1005・Fさんより)
今回参加させていただいて諦めかけていた「海外旅行」に自信と勇気が持てました。ありがとうございました。ほんとに楽しい旅でした。北海の水に触れるなんて、風車にのぼれるなんて、よその国の電車に乗れるなんて、国境を歩いて渡れるなんてetc。どれもこれも今までのツアーでは経験できないこと、信じられないことばかりでした。もう、毎日が楽しくて、楽しくての9日間でした。飛行機を待つ時間も楽しかったです。盲導犬と一緒に参加した方とお話ができたからです。視覚障害の方から、いっぱい情報をいただくことができました。「これ知ってる?声で教えてくれる万歩計」「これ知ってる?音声時計」へーえ、そういうのがあるんだ。「藤谷さんは、まだ盲人の初心者だな。玄関でチャイムを押したようなもんだな。いつでも連絡して。わからないことがあったら、力になるよ。」ありがたかったです。なんて優しい人達なんだろう。私の方が見えているのに、見えない皆さんの方が、いきいき溌剌としてらした。私よりも何倍も旅を楽しんでいらっしゃった。「いろんな所に旅行に行きました。でも、どのツアーでも私は半人足扱い、半人前なんですね。時間に遅れないよう、早め早めに行動しても「障害者は遅いからなぁ」の視線」私だけではなかったんですね。必死でついていっても、「やっかい者」から抜け出せませんでした。今回のツアーは、とにかく、気持ちが「楽(らく)」でした。なぜかなー。「がんばって、ついていかなくっちゃ」と気負わなくても良かったからかな。流れが、とてもゆるやかだから、流れが、とても優しいからです。早起きの時もありました。大急ぎのランチもありました。でも、ちっともいやではないのです。おそどさんや添乗員さんの「これは見せてあげたい!」「なんとしてもこれには乗せてあげたい!」の気持ちがずんずんと伝わってくるからです。ありがとうございました。ほんとに楽しい旅でした。
成田に着いたとき、「あれ、なんだか違うな」と感じました。いつものリュックを背負って、いつもと同じ所を歩いているんだけど、違うんです。今までのツアーでは、成田に着いた時「あー終わった」緊張感から解き放たれた喜びが強かったのです。万里の長城も見てきました。でもやっぱり「あー終わった」の方が強かったのです。毎日が必死でしたから。でも今回は違うんです。「あー終わった」でも「あー終わっちゃった」でもないのです。1日1日が満たされていたので「楽しい旅だったな」なのです。とりあえず、見てきた今までの旅と違って、一つ一つの場所が出来事がしっかり生きているのです。今も一つ一つの思い出が、重さを持っているのです。映画の一コマではなく、思い出の中に私がしっかり参加して入っているんです。うまく書けませんがどうかわかって下さい。
この旅は、今日で終わり。でも「あー終わっちゃった」残念だな、さびしいなではないのです。「さて、次はどこに行こうかな」と続くのです。こんな気持ちで成田に降りたのは初めてです。もう嬉しくて嬉しくて、スキップしたくなりました。(ころんでは大変なので、グッと我慢しましたが、にんまりの顔はしまりがなかったと思います。)おそどさんに会えて良かった。このツアーに出会えて本当に良かった。ありがとうございました。 |
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