近年注目されている「BATH」とは?

GAFAとは別に「BATH」という用語も注目されているのをご存知でしょうか?
世界市場を狙う企業はGAFAだけではありません。
日本への影響や問題点を考えるのであれば、BATHの存在も知っておく方が良いでしょう。

 

BATHがどんな企業の頭文字で構築されているのか、詳しく見て行きたいと思います。

 

BATHとは

中国の国旗

BATHとは中国で急成長している企業の頭文字で構築されています。
Bは「バイドゥ(百度)」Aは「アリババ」Tは「テンセント」Hは「ファーウェイ」となります。

 

元々はBATと呼ばれていましたが、スマホ事業で急成長したファーウェイが加わりBATHとなったのです。
GoogleやAppleの企業レベルには及ばないと思っている人が多いですが、既に背後まで迫っているのが現実です。

 

2019年11月時点で、アリババの時価総額は約5170憶ドルで、世界7位にランクインしています。
Facebookの約5700憶ドルの時価総額に追い付きそうな勢いなのです。
また、テンセントに関しても約4000憶ドルの時価総額で、世界9位にランクインしました。
GAFAの時価総額推移

 

中国市場の世界進出はすさまじい勢いだと言えるでしょう。
BATHの成長はまだ始まったばかりで、今後の勢い次第ではGAFAに食い込む可能性があるのです。

 

それぞれのビジネスモデル

百度のバイドゥ中国で検索エンジンとして活用されています。
画像検索や地図アプリなども提供しており、Googleのビジネスモデルをイメージすると分かりやすいでしょう。
中国の人口は14憶人を超えているため、ターゲットになる人数が多いのも市場価値を高める要因です。
認知度も高くプラットフォームとして活用されていることから、今後も大きな成長が見込まれます。

 

アリババはAmazonと同様にECサイトでの商品販売が主流です。
電子決済サービスも展開していて、これが中国全土で愛用されているのも大きな特徴だと言えます。
クラウドサーバーの事業も手掛けており、サービスの内容は多岐に渡るのです。

 

テンセントメッセンジャー系のサービスオンラインゲームを展開することで知られています。
多数のゲームライセンスを扱っているだけでなく、大手ゲーム会社の株主としても活動しているのです。

 

ファーウェイ一般利用者向けにスマホやPCを販売しており、価格の安さで市場を拡大しています。
販売台数でAppleを超えた瞬間もあり、爆発的な勢いで普及しているのです。
ただし、近年は役員が逮捕されたり無断で情報を中国へ送信する疑惑が出たりして窮地に陥りました。
それでも高い営業利益を出しているので、今後は信頼回復が成長のカギになるでしょう。